医師を取り巻く環境

医師の心得

医師の心得としては、まず、患者にとって医師は唯一の存在でなければなりません。その事を充分に認識して、一人の患者に対し、一人の人として接しなければいけません。大勢の患者を受け持っているからといって、大勢の患者の中の一人として接してはいけません。

そして、患者の話を聞き流さずに、正確に良く聞いて、症状や悩みなどをしっかり理解する努力をしなければいけません。どの患者が、どのように訴えていたかを「忘れていた」では片付けられません。そして、症状や、治療、薬、手術の内容などの説明は、患者には専門知識はありませんし、専門用語もわかりません。また、誤った情報を持っている可能性が有る為、出来る限り分かり易く、患者に納得して貰えるまで時間を掛けてでも創意工夫をしなければいけません。

そして、患者の精神的状態や感情に敏感にならなければなりません。患者の心境に関して充分に理解するよう努め、常に優しい丁寧な対応を心掛けましょう。患者の状況や習慣も含め、患者が生活するにあたって最善の治療法を選択する様にします。患者さんには家族がいることを頭に置き、家族の気持ちも同様に考えながら、必要に応じて説明や連絡をしっかり取るようにしましょう。提供可能な医療・治療範囲の限界を常に客観的に把握して、患者にとっての最善方法を、患者と一緒になって決定します。

患者にとって、常に最初に頭に顔が浮かぶ医師、気兼ねなく相談しやすい医師になりましょう。それは、日々努力し、日々改善し、日々勉強し、日々前進する、それが良い結果を生みます。距離感を無くし、親近感が湧くような接し方で対応し、「信頼関係」を大切にすることにより、患者にとって「いい医師」になれるのではないでしょうか。